「AGAとはどんな病気?」と聞かれても、その症状や特徴を正確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。世の中の成人男性のうち約3割が悩んでいると言われるAGAについて、その特徴や見分け方、対策方法などを紹介します。薄毛に悩んでいる方や薄毛になるのを予防したい方は、AGAの基本を知りましょう。

AGAの特徴

AGAは徐々に薄毛が進行する病気です。そのため、髪が薄くなったと自覚したときには、すでにAGAがかなり進んでしまっていることもあります。また、薄毛になる場所が特徴的で、前頭部の左右のこめかみが薄くなるM字型、頭頂部から薄毛が進行するO型、その両方が見られる複合型などがあります。

症状の種類と進行パターン

AGAの症状と進行パターンには種類があります。どのように症状が悪化していくのか、そして複数ある症状の中で気をつけて注意しなければいけないタイプはどれなのかを把握しておくことがAGAの早期発見につながるので、押さえておきましょう。

症状の種類

■M字型
額の生え際の左右が徐々に後退していき、最終的にM字のような形になります。前髪をかき上げたときに、左右の生え際のこめかみ部分近くだけが後退している場合は、M字型に該当する可能性があります。

■O字型
O字型は頭頂部に症状が現れます。頭頂部が徐々に薄くなり、次第にO字型に薄毛が広がっていきます。O字型は頭頂部からゆっくり薄毛が進行するため、自分で発見しづらく、気がついた時には症状が進行していることが多い薄毛です。

■複合型
複合型は、M字型とO字型の両方の薄毛が同時に現れます。他の2つに比べて症状の進行が早いことが特徴です。

進行パターン

AGAの進行パターンは、症状の進行度合いでI~VII型まで区別されます。AGAの進行は早いわけではありませんが、薄毛が進むほど治療が難しくなるため、早めに発見して治療を始めることが大切です。

分類 薄毛の進行度合い
I型 M字型、O字型どちらの症状も軽度で、気がつかない場合が多い。
II型 I型の症状より少し進んだ状態。「少し薄くなったかな?」と思い始める段階。
II Vertex型 II型の状態で、生え際と頭頂部の両方に進行を認める。
III型 II型よりも数センチほど範囲が広がった状態。誰から見ても薄毛であることがわかる。
III Vertex型 III型の状態で、生え際と頭頂部の両方に進行を認める。
IV型 III型よりもさらに薄毛の範囲が広がった状態。前頭部と後頭部に薄毛の進行を認める。
V型 生え際と頭頂部の薄毛が合体し始めた状態。
VI型 生え際と後頭部に広がった薄毛が合体し、境目が完全に無くなった状態。
VII型 生え際と後頭部の髪の毛が無くなり、側頭部と後頭部の下側にしか髪の毛が残っていない状態。

AGAが発症する原因

AGAが発症する原因はジヒドロテストステロン(DHT)です。DHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼと結合することで作られます。テストステロンよりも強い作用があり、加齢に伴って減少する男性ホルモンを補完するために分泌されます。しかし、髪に対してはヘアサイクルを乱し、髪の成長を止めてしまうのです。そして、髪が抜けるだけでなく、細い髪の毛ばかりになってしまいます。
AGAの原因はDHTだけでなく、食生活の乱れやストレス、運動不足などがあり、これらが複合的に髪の成長に影響を与えることで薄毛が進行します。

AGAを見極める方法

AGAが発症しているかどうかは、薄毛が進行する経過をしっかりと見極めることで判断できます。現在薄毛に悩んでいる人や、将来薄毛にならないか不安を抱いている人は、そのセルフチェック方法を覚えておくことで、早期発見・早期治療につながります。

抜け毛の状態をみる

髪をセットした後の洗面所や朝起きたときの枕を見て、「抜け毛が増えたな」と思った人は、抜け毛の数ではなく、その毛根の形を確認しましょう。なぜ、数ではなく形を見るのかというと、健康な人でも毎日髪は抜けるからです。髪の毛が抜けること自体に問題はありませんが、抜けた髪の毛根の形がマッチ棒のように楕円形ではなく、真っ直ぐな場合はAGAの可能性があります。

症状のあらわれ方をみる

毛根の形に加えて、薄毛の進行の仕方にも注目することが、薄毛を早期に発見するために重要です。先程紹介したAGAの薄毛の進行パターンを参考に、次の症状に当てはまる場合は、AGAを発症しているかもしれません。

■額の生え際がM字型に薄くなっている
■頭頂部がO字型に薄くなっている
■髪が細くなりボリュームがなくなったと感じる

これらの項目に身に覚えがある場合は、AGAの可能性があります。M字型は生え際が薄くなるため、自分で気がつきやすいと言えます。反対に、O字型は頭頂部から徐々に進行していくため、なかなか気がつくことができず、見つけたときにはAGAが進行していることが多いタイプです。毛根の形と進行パターンを確認し、AGAを早期に発見しましょう。

AGAの対策方法

せっかくセルフチェックでAGAの可能性が高いことがわかっても、その対策方法を知っておかないと、AGAは進行するばかりです。ですので、自分でも早期対策ができるように、AGAの対策方法はしっかりと押さえましょう。

自分でできるAGA対策方法

■睡眠不足の改善する
睡眠不足はホルモンバランスの乱れにつながるので、髪の毛が正常に育たなくなる恐れがあります。質の良い睡眠を心掛けましょう。

■食生活の改善する
食生活が乱れていると、髪の成長に必要な栄養分が補給できません。ただでさえ、AGAで髪の成長が止まっているのに、髪の栄養が不足すると薄毛はさらに進行してしまいます。髪の成長に必要な栄養はたんぱく質、ビタミン、ミネラルです。これらをバランス良く摂取しましょう。

■適度な運動を行う
適度な運動を行うことで血流が良くなります。すると髪へ充分な栄養が運べるので、髪の成長をサポートできます。無理のない範囲で運動をして、頭皮の血行を改善しましょう。

■マッサージで血行を良くする
頭皮マッサージは血流を良くする効果があります。血液には、髪に必要な栄養素を運ぶ役割があるため、血流が悪くなると薄毛が悪化してしまいます。そこで、定期的に頭皮マッサージを行うことで、AGAの予防することができます。

AGAの場合はクリニックを受診しましょう

ここまで、自分で行うことができる対策方法を紹介しましたが、「症状が深刻なレベルまで進行している人(進行パターンIII以上)」、「すぐに進行をとめたいと考えている人」は、AGAの治療を専門とするクリニックを受診しましょう。AGA治療の専門クリニックでは、一人一人に合わせて治療方針を示してくれるので、効果的に薄毛を改善することができます。
ただし、クリニックで治療を受けているからといって、自分で対策をしなくて良いわけではありません。睡眠不足、不摂生な食事、運動不足などは、AGAの進行を早めるため、生活習慣の見直しを同時に行うことが大切です。

AGAは早期発見・早期治療を行うことが大切

AGAは成人男性の約3割が頭を悩ませている病気です。「今はまだそんなに薄くなっていないから問題ない・・・」と思っている人でも、実はAGAが徐々に進行している恐れがあります。AGAは、早期発見・早期治療できるかどうかが、その治療の難易度に関係しています。早く治療を始めることで、治療期間を短くすることができますし、治療にかかる費用も抑えられます。
AGAの特徴である、毛根の形と進行パターンをチェックして、早く気づき、早く治療を始めましょう。