ミノキシジルの使い始めの頃に現れる初期脱毛を初めて経験すると、その抜け毛の量に戸惑いますが、決してネガティブに捉える必要はありません。むしろ初期脱毛は、ミノキシジルが効いている証拠です。
なぜ脱毛症状はミノキシジルが効いている証拠になるのか説明します。

ミノキシジルの使用で初期脱毛が起こる理由

ミノキシジルで、なぜ初期脱毛が起こるのかを理解するために、まずヘアサイクルについて学びましょう。

ヘアサイクルの乱れるとどうなるのか

ヘアサイクルとは、髪が「生える」「育つ」「抜ける」といった周期のことです。この周期は、「成長期」「退行期」「休止期」に分けられます。

正常なヘアサイクルの周期

・成長期:髪が生えて成長する期間(4~6年)

・退行期:髪の成長がストップする期間(2~3週間)

・休止期:成長が止まった髪が抜け落ちるのを待つ期間(数か月)

正常なヘアサイクルの髪は、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間を経て抜け落ちます。しかし、AGAを発症するとヘアサイクルの周期に異常をきたし、充分な成長期を経ずに「退行期」「休止期」へと移行してしまいます。当然髪は成長期の期間が短くなった影響で、細く育つため、早々に抜け落ちてしまいます。その結果、髪は薄くなるのです。

ミノキシジルの作用と初期脱毛のメカニズム

ミノキシジルの作用は、血管を拡張し滞った血流を改善します。血流促進により、頭皮や毛根に栄養を届きやすくし、毛根を活性化させ発毛を促してヘアサイクルの乱れを改善します。その過程で、ミノキシジルの作用による「初期脱毛」があらわれます。
初期脱毛は、休止期中の古い髪が下から生える新しい髪に押し出されて起こる現象です。そのため抜け毛の量が一時的に増えますが、古い髪が新しい髪に入れ替わり終わると初期脱毛は収まります。また、初期脱毛は基本的に休止期中の髪だけが抜け落ち、成長期中の髪まで抜けることはありませんので安心してください。

初期脱毛はどれくらいの期間続くのか?

初期脱毛が続く期間は個人差があります。脱毛症状の終息する時期の目安は、短くて2週間、長くて3か月です。初期脱毛は髪型や髪のボリュームに影響しそうに思われますが、劇的に変化することはありません。初期脱毛で抜け落ちるのは、休止期に入っている細く弱々しい髪だけで、髪型や髪のボリュームに影響を及ぼしません。
また、ミノキシジルを使用しても初期脱毛が起きない人もいますが、脱毛症状が実感できなかったからとミノキシジルの使用を中断してはいけません。なぜなら、「初期脱毛がない=薬が効いていない」ではないからです。ミノキシジルを途中でやめてしまえば、せっかく聞き始めた薬の効果が無駄になってしまいます。

初期脱毛に関する認識を変える!

薄毛の悩みを抱えている人にとって、ミノキシジルによる初期脱毛は、ストレスに感じるでしょう。しかし、ストレスの蓄積は発毛に影響を及ぼし、抜け毛の原因になります。なので、ミノキシジルを使用する場合は、前もって初期脱毛への認識を改めることが重要です。
もし、ミノキシジルを使用して初期脱毛が起きた場合は、「古い髪が新しい髪に入れ替わる期間で、薬が効いている証拠なんだ」と認識しましょう。そうすれば、ミノキシジルの初期脱毛への恐怖心が薄れ、ストレスに感じることもないはずです。

脱毛が止まらなかった場合の対処法

基本的にミノキシジルの初期脱毛は、2週間か3か月ほどで止まります。しかし、3か月を超えても症状が続く場合は、別に脱毛の原因がある可能性があります。

他の脱毛症を発症している

初期脱毛が3か月以上続いている場合、他の脱毛症を発症している可能性があります。たとえば、円形脱毛症や脂漏性脱毛症などです。もし、ミノキシジルを3か月以上使用しても抜け毛が止まらない場合は、AGA以外の脱毛症状を疑いましょう。

円形脱毛症

ストレスや遺伝の免疫疾患が原因で起こる円形脱毛症は、ミノキシジルだけでは改善の見込みがありません。円形脱毛症の治療を専門とする病院を受診しましょう。

脂漏性脱毛症

皮脂の過剰分泌が原因の脂漏性脱毛症は、マラセチア菌という真菌による頭皮の荒れが原因なので、ミノキシジルでは改善が見込めません。大きなフケが出てきた、あるいは頭皮が赤くなっている症状が確認できたら、治療方法を切り替えましょう。

ストレスが蓄積している

ストレスは、自律神経のはたらきを乱し交感神経を優位にする作用があります。交感神経が優位になると、血管を収縮させるノルアドレナリンを分泌され血行が滞ります。つまり、ストレスが蓄積していると、ミノキシジルの血行を改善する効果が半減してしまいます。
AGAの治療には、ミノキシジルと平行してストレスを解消することが大切です。

食習慣が乱れている

髪は、食事から得られる栄養を使って成長してます。ジャンクフードやコンビニ弁当など、栄養が偏った食事ばかりでは、髪の成長に必要な栄養が不足してしまいます。どれだけミノキシジルで、血行を良くしたとしても、髪の成長に必要な栄養が不足していては意味がありません。AGAを治療している人は、バランスの良い食事が大切です。
とくに、髪や頭皮のために摂取すべき栄養素は、肉や魚介、乳製品などから摂取できるタンパク質、野菜や海藻、フルーツなどから摂取できるビタミン、亜鉛です。この3つをバランス良く摂取することを心がけてください。

初期脱毛でミノキシジルを中断してはいけません

ミノキシジルの初期脱毛は、ヘアサイクルの乱れの影響により弱った髪が抜けるために起こる現象です。薬を使っているのに抜け毛が増えるとショックかもしれませんが、抜け毛増加のストレスは、ミノキシジルの効果を半減させるので、初期脱毛に関する考え方を見直しましょう。

初期脱毛で抜け毛が増えたかといって、ミノキシジルを中断してはいけません。
また、初期脱毛は基本的に早くて2週間、遅くて3か月で終息します。3か月を過ぎても脱毛症状が終わらない場合は、AGA以外の脱毛症にかかっている、あるいはストレスの蓄積か食習慣の乱れが原因であると疑いましょう。

AGA以外の脱毛症なら医師に診てもらう、ストレスが原因ならストレスを解消する、食生活の乱れが原因なら1日3食栄養バランスの取れた食事を摂ることを心がけてください。