プロペシアは、通販サイトを利用すると費用が安く済みます。それに、インターネットの環境が整っていれば、クリニックに行かなくてもプロペシアを購入できます。通販でプロペシアを購入することは便利な面もありますが、危険性が高いことも事実です。
AGAの治療は、長い時間を費やします。安心して服用し続けられる治療薬を利用するために、薬を通販で購入する危険性とクリニック処方の安全性をご紹介します。

AGAを改善できる保証がない

通販で医薬品を購入する場合、直接医師の診察を受ける手間が省けます。一見メリットのようにも思えますが、実は大きなデメリットとなるのです。
AGAの症状は、抜け毛を促す男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)が毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体(※)に刺激を与え、髪の成長サイクルを乱すことで起こります。ただし、男性ホルモン受容体の感受性の強さは遺伝に左右されます。感受性の強さは、遺伝で決まっているので一生変化しません。つまり、DHTへの感受性が低いとプロペシアの効き目が現れにくいのです。
通販でプロペシアを購入した場合、医師からの診察を受けていないので本当にAGAの症状を改善できるかどうかわからないまま、服用することになってしまいます。

※男性ホルモン受容体:別名アンドロゲンレセプターと呼ばれる存在です。男性ホルモンと結合し、ホルモンがどのような作用をもたらすか細胞側に伝達する仲介役的なはたらきをします。

偽造薬に引っかかる可能性がある

通販で販売されているプロペシアは、厚生労働省に医薬品として認可された正規品だけでなく、輸入品も含まれています。それらは偽造薬という可能性もあるため、危険性が高いです。服用した際に体に異変が起こったり、予想できないような副作用が生じたりする場合もあるため、通販で購入するのは避けるべきです。AGAをきちんと治療したいと思うならば、通販ではなくクリニックで医師に処方してもらう方法を選びましょう。

取扱いの薬の4割は偽造薬

2016年に国内の製薬会社4社が、ネット通販で入手できるED治療薬の調査を合同で行ないました。それによると、国内外の調査会社に協力してもらって入手したED治療薬の4割が偽造薬であることが判明しました。この調査は、2009年にも同様に行なわれていましたが、当時の調査結果は5割が偽造薬という結果でした。2009年と2016年の結果を比べると減少したものの、ネット通販では偽のED治療薬が横行し続けているのが現状です。

これはED治療薬だけでなくプロペシアにも当てはまります。そのため、通販でプロペシアを購入すると偽造薬にあたる可能性が高いのです。

偽造薬の見分けは困難

プロペシアの偽造薬は、色や形が明らかに正規品と異なるものや、見た目だけでは判別が難しいものまで色々あります。

明らかに形状や色が異なる偽造薬は、素人目でも見分けがつきます。しかし、本物に限りなく近い作りの偽造薬は見分けるのが困難で、医師や薬剤師などの専門家でも成分分析をしないと判別できない程精巧に作られているものもあります。プロペシアを通販で購入する場合は、専門家でも見極めが難しいような、精巧な偽造薬にあたるリスクは避けて通れません。

正規品と同じ副作用が現れるとは限らない

通販で販売されている海外製プロペシアは、国内製の正規品やジェネリックと同様の副作用が現れます。ですが、それはあくまで有効成分が同じフィナステリドを配合し、衛生的な環境下で製造されたプロペシアに限ります。ものによっては有害物質や本来配合されていないはずの成分が含まれているので、想定外の副作用が現れる危険性があります。

衛生面や配合成分が劣悪

海外製プロペシアや偽造薬は、必ずしも衛生的な環境下で製造されている、正規品と同様の成分が配合されているとは言い切れません。
製造元によっては、汚れが目立つ作業場や錆びついた製造機器を使用しているなど、環境が劣悪な場合もあります。中には、本物と同様の錠剤にするために古い製造機器を使用し、包装専用機器だけ新しいものを取り入れている製造元も存在します。また、正規品では決して使用されない成分を配合しているところもあります。
海外製の薬を販売する通販では、劣悪な環境下で製造されたものを取り扱うところも少なからず存在します。そこで購入したプロペシアを服用すると、本来起こらない副作用が現れる恐れがあるので大変危険です。

救済措置がない

仮に、海外製のプロペシアや偽造薬の服用で副作用が出た場合、医薬品副作用被害救済制度が利用できません。
医薬品副作用被害救済制度とは、クリニックで処方された薬で副作用が出た場合、治療に必要な費用を補償、後遺症が生じた場合に障害年金が出る補償制度です。この制度の対象となるのが、クリニックで処方された薬なので、通販で購入したものは対象外となります。

つまり、海外製や偽造薬によって副作用が出て治療することになっても、治療費や通院費などは全て自己負担となります。無論、後遺症が生じても障害年金の支給は受けられません。そのため、通販のプロペシアは、体の健康の損失だけでなく経済的な負担も増す危険性があるので、購入をおすすめできないのです。

プロペシアはクリニックでの処方が安全!

やはり、安全にプロペシアを利用するなら、クリニックで処方してもらうことが一番です。一見、クリニックによる処方は費用負担が大きいと思われがちですが、安全性や服用後の副作用対処の面で考えても、メリットが多いと言えます。
まず、クリニックでは厚生労働省が認可している正規品を処方するので、偽造薬を手にする可能性が限りなく低くなります。安心して服用できますし、本来起こらない副作用が発症する心配もありません。それに、診察でプロペシアの薬効が出るか調べるので、体質的に向いているのかどうかも把握することができます。仮に処方されたプロペシアで治療が必要なほど重篤な副作用が生じたとしても、医薬品副作用被害救済制度が利用できます。入院や治療、通院など副作用の治療でかかりうる費用を補償する上、後遺症が生じた場合は障害年金が支給されるので、費用負担が少なくて済みます。クリニックを利用すれば、通販で起こりうるトラブルがないに等しいので安心できます。
しかし、中にはクリニックでの処方は安全でも、価格的な負担が大きいという印象をぬぐい切れない方もいるでしょう。確かに、AGAの治療は自由診療となるので、クリニックによって処方価格が高めに設定されているところもあります。ですが、クリニックの中にはプロペシアをリーズナブルな価格で処方するところもあります。同じクリニックでも、AGA治療専門のところなら正規品のプロペシアが比較的安い価格に設定されています。それに、AGA治療専門クリニックでは、国内製造のジェネリックプロペシアを扱っているところもあるので、正規品よりも安い価格で処方が受けられます。
AGA治療専門クリニックはAGAの治療に特化しているため、皮膚科や内科よりも治療実績が豊富です。AGAを改善するためにも、専門クリニックで治療を受けることがおすすめです。

AGA治療を安全に続けるためにクリニックを利用

通販でプロペシアを入手する場合は、安全のためにAGA専門クリニックでの処方をおすすめします。通販は、価格がリーズナブルという魅力がある反面、効き目が現れるかわからない、もしくは偽造薬にあたる危険性もあります。また、副作用が出ても国からの救済措置を受けられません。安くて手軽だからと安易に通販でプロペシアを購入すると、健康面や経済面で多大な損失を受けてしまうこともあります。

健康面や経済面のリスクを減らすには、AGA治療に精通した専門クリニックでの処方を利用するのをおすすめします。